*Esquisse_vol.6

 

【椅子の試作が出来ました!】

 

 

ATELIER INAのご主人、稲葉治さんの多大なご協力により、

当日舞台で使用する椅子の試作が出来てきました!

 

… 写真では一見分かりにくいですが、

小学校3年生くらいに丁度良い

小さな椅子です。

 

大人が座ったら、

おそらくちょっと、不思議な感じ。

 

でも、その「違和感」に

記憶のちょっとくすぐったいところを

ツンツンされる…

そんな身体感覚が浮かび上がると思うのです。

 

 

私からの

「ちっちゃい椅子が欲しいんです… 」

「昔の小学校のイメージなんです…」

などという、

大変曖昧なイメージを汲み取って、

デザイン画を起こしてくださったのはタナカアリフミさん。

 

稲葉さんとタナカさん。

お2人には二度と足を向けて寝られません。

ありがとうございます!

 

 

この後、使い込んだ雰囲気に近づけていくために、

木目を生かしつつ、ダークカラーの塗装をして頂く予定。

年末には頂けるとのことで、

大変楽しみです。

 

 

 

――それにしても、

人と人とが[身体感覚]を通して分かり合える事柄の多さと深さに

改めて感動する今日この頃…

 

何十年振りかに訪れた小学校で、

椅子に座ってみた、あの感じ。

 

なんて… そんなものは楽譜には書けませんが、

話してみると、必ず通じる。

 

 

…だから、余計にもどかしい!

<身体>と<記号>を繋ぐ方法はどこにあるんだろう?

それは<言葉>しか無いのだろうか。

 

しかし<言葉>さえ、確かに身体感覚と結びついてくれる訳では無い。

いっそのこと、何も書かない方が遥かにマシなことも多々ある。

「行間を読む」という<言葉>さえあるでは無いか…

 

 

などと、

白紙を前に、いつも、悶々としている。

 

<高山>